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ホームページ制作会社の選び方 | チェック項目・注意点までプロが徹底解説!
多くの事業者にとってホームページについて馴染みがない業者や、多少知識がある事業者にとっても「業者選び」は簡単ではありません。
実際、多くの事業者が発注の際に
- 業者選びで失敗したくないけど、知見がなくて困る
- 制作会社が多すぎてわからない
- みんな同じようなことばかり言ってる
- 何が強みなのかわからない
- 本当に信頼できるのか不安
と言った声を多くいただきます。
そこで今回は、実際に多くの事業者から生の声を聞いた筆者が、「失敗しないホームページ制作会社の選び方」を紹介していきます。
目次
ビジネスのコンセプト理解
ホームページ制作会社を選ぶ際に最も重要なのは、その会社があなたのビジネスコンセプトを深く理解し、それをホームページに反映できるかどうかです。
理想のウェブサイトを実現するためには、ただ外観が美しいだけでなく、あなたのビジネスが目指す目標や価値を適切に伝える必要があります。
以下のポイントを参考に、ビジネスコンセプトを理解してくれる理想のホームページ制作会社を見つけましょう。
ビジネスモデルへの理解
制作会社に対して、あなたのビジネスモデルがどのように機能しているのか、どのように収益を生み出しているのかを理解してもらうことが非常に重要となります。
あなたの事業の核心に迫る質問をしてくる制作会社は、ただ表面的なデザインを提供するのではなく、ビジネスの成功をサポートする提案をしてくれる可能性が高いです。
最低限の事業モデルや得意分野を理解しており、かつ掘り下げた質問や提案ができる事業者はそう多くありません。
事業に対して理解しようとする姿勢があり、それを事業者と同等かそれ以上に理解してくれるかどうかを見極めることが重要です。
市場と顧客の理解
良いの制作会社は、あなたの事業が存在する市場の特性、競合状況、そして最も重要なこととして、あなたのターゲット顧客について深く理解しています。
この理解をもとに、市場での差別化ポイントを強調し、ターゲット顧客に響くコンテンツやデザインを提案してくれるかどうかが非常に重要です。
顧客を理解することはビジネスを理解することに直結するので、この辺りも事業者にしっかり確認するようにしましょう!
明確な目的と目標の設定
ホームページを通じて何を達成したいのか、具体的な目標を共有し、それを実現するための戦略を一緒に練り上げる制作会社を選びましょう。
例えば、オンラインでの販売増加、問い合わせ数の増加、ブランド認知度の向上など、具体的な目的が設定されていることが重要です。
ホームページは単に企業の看板となるわけではなく、情報発信のプラットフォームとしての重要な役割を持っています。
事業に関わる人は顧客以外にも、株主や金融機関、取引先など多岐に渡ります。
情報発信の媒体としてSNSなども大変重要ですが、最終的に公式として発信されている情報源がどこにあるのかは機会損失を防ぐ意味で大変重要です。
企業としてしっかり体制を整えている印象を持ってもらえますし、ホームページは信頼を担保するとよく言われますが上記が主な理由となります。
Webサイトの目的がずれてしまうと、思ってたのと違って思わぬ損失につながりかねません。
目標設定は明確に、かつ具体を持って取り組むようにしましょう。
コミュニケーションと相性
貴社と制作会社とのコミュニケーションがスムーズに行われるかも、非常に重要なポイントです。
プロジェクトを通じて、頻繁に意見交換を行い、あなたの想いやビジネスの理解を深めてもらうことが重要です。
直感的に「この人たちなら信頼できる」と感じる制作会社を選びましょう。
評価のポイントは以下の点を参考にしてみてください。
- 担当の話がわかりやすいか、専門用語を丁寧に解説してくれるか
- メールの返信などレスポンスが良いか
- 自社の要望をヒアリングし、飲み込んだ上で提案をしてくれるか
- 良いホームページにするために、自分の意見を忖度なくしっかり伝えてくれるか
長期的なサポート体制
ホームページの公開後も、定期的な更新や問題が発生した際のサポート体制が整っているかを確認してください。
ホームページは公開して終わりではなく、公開後に情報を発信したり、データを集めるようにしてからが本番です。
公開してからしっかりメンテナンスをし、安心して運用できる体制を整えてくれる事業者は信頼ができます。
公開後も継続的にサポートしてくれる会社であれば、長期的なパートナーシップを築くことができます。
しかし、ここで注意しなければならないのは「保守料と言っていたにも関わらず、実はサイトデザインのリース代として料金を請求してくる」業者や、「保守と言いながら実際全然メンテナンスしてくれなくて、気がついたら古いサイトが放置されていた」ケースが非常に多いことです。
WordPressの場合、プラグインがしっかり更新されているのか、自動更新で放置されている危険な状態になっていないかしっかり注意する必要があります。
また、更新して終わりではなく定期的にコミュニケーションを取ってくれるのかも重要です。
公開して終わりではなく、公開した後のアフターフォローや対応も確認するようにしましょう。
Webの集客もやってくれるか
よほど知名度のある場合を除き、ホームページは作っただけでは、ほとんど見てもらえません。
サイト公開後に様々な集客をして訪問者を集める必要があります。
いわゆる「Web集客」です。
Web集客はその種類も多く「どの手段を選択するのが適切なのか」、「Web集客の経験やノウハウはあるのか」などハードルが高いです。
ホームページの特性や構造などは作成した制作会社が理解しているので、できれば集客も依頼できると心強いです。
ただし、制作と集客の技術は異なりますので、過去の実績などからWeb集客も依頼できるのかもチェックポイントです。
前述の通り、ホームページ制作会社の中には「ホームページが作れるだけ」の会社も少なくありません。
また、制作会社のサービス内容が網羅的で充実しているように見えても、実は得意じゃない領域が紛れ込んでいることが多いのも残念ながら事実です(その方が売れるからです)。
参考までに、Web集客の方法についてまとめました。
ちなみに、デルクイでは「ホームページ制作」「Googleマップ対策」「Instagram運用代行」「LINE公式構築」を得意としており、それぞれ連携させた提案によって実績を残してきています。
【参考:Web集客の種類】
引用なし
- Web広告:リスティング広告、SNS広告、プレスリリースなど
- コンテンツマーケティング:SEO、SNS運用、Googleマップ対策など
- リアル施策:展示会、ウェビナー、ポスティング、デジタルサイネージ、交通広告など
ホームページの流れを把握しておく
制作会社を選ぶ際にホームページ制作の流れを把握しておくと、コミュニケーションが円滑になります。ホームページ制作のおおまかな流れは以下の通りです。
- 依頼準備
- 面談・ヒアリング
- 見積もり・提案
- 定例ミーティング
- サイト設計
- デザイン
- 開発
- テスト・チェック
- Webサイト公開
ホームページ制作の流れは不透明なことが多く、業者によってはテンプレートの使用をオリジナルと言ってくる事業者も存在します。
実際にコーディングする際に使用される言語や技術、なぜそのように実装するのかについて確認できるとなお安心できます。
また、提案の際にサイト全体の状況が確認できる「サイトマップ」などを用意してもらえるかどうかも確認してみるといいでしょう。
どこで誰がどんな作業をするのか、各工程で注意すべきことは何かを知っておくことで、未然に事故を防ぐことが可能です。
金額にも要注意
ホームページ制作会社は金額や規模感がバラバラで、安いところもあれば非常に高額な業者がいたりと千差万別です。
特に、安易に安い業者を選ぶことによって
- ただ聞いた内容をそのままコピペされたサイトができた
- コミュニケーションコストがかかりすぎて返って損失が大きくなった
- 最初に聞いてた料金から追加料金がどんどん請求されて結局高額になった
- 融通が全く効かず、改善も提案してくれない
などの問題が発生することが想定されます。
また、こうした事業者は利益度外視で事業をしているため、最悪設計中に連絡が取れなくなったりするケースも残念ながら存在しています。
格安の業者には必ず「安い理由」が存在しています。
さらに、安い事業者だからということで発注する側にとっても「失敗しても安いからいいや」となり、心理的な防御をしたり、いつまでもコンセプトの固まらない軟弱なビジネスモデルになってしまうリスクもはらんでいます。
その結果、安い事業者に乗り換え続けてしまい、「なんかデザイン(見た目)が気に入らない」のような中途半端な違和感で悩まされる事態に陥るのです。
中途半端な事業をしたくてビジネスを立ち上げたわけではないと思いますので、業者選びは丁寧に行うことが重要です。
まとめ
ホームページは、あなたのビジネスにおける「顔」となる重要なツールです。
そのため、ホームページ制作会社を選ぶ際には、単に見た目の美しさや機能性だけでなく、あなたのビジネスコンセプトを深く理解し、目指す目標や価値を適切にユーザーに伝えられるかどうかが重要となります。
以下のポイントを踏まえた上で、理想のホームページ制作会社を選ぶことが、ビジネスの成功への第一歩です。
- ビジネスモデルへの理解: 制作会社があなたのビジネスモデルの核心を理解しているかが重要です。成功をサポートするためには、表面的なデザイン提供ではなく、ビジネスの根幹に迫る提案が必要です。
- 市場と顧客の理解: 市場の特性や競合状況、ターゲット顧客への深い理解に基づいて、差別化ポイントを強調し、魅力的なコンテンツやデザインを提案できる制作会社を選びましょう。
- 明確な目的と目標の設定: 具体的なビジネス目標を共有し、それを達成するための戦略を制作会社と共に練り上げることが重要です。
- コミュニケーションと相性: プロジェクトを通じて円滑なコミュニケーションが取れ、信頼できる制作会社を選びましょう。
- 長期的なサポート体制: ホームページは公開して終わりではありません。公開後も定期的な更新やサポート体制が整っている会社を選ぶことで、長期的な成功につながります。
- Web集客のサポート: ホームページを作っただけでは見てもらえません。Web集客の経験やノウハウを持つ制作会社を選ぶことが、ビジネス成長に不可欠です。
ホームページ制作の流れを事前に把握し、金額や提供されるサービスの内容をしっかり確認することも大切です。
ホームページ制作会社選びにおいて、これらのポイントを心掛けることで、ビジネスの成功へと繋がる強固な基盤を築くことができるでしょう。